Star Wars EP8

エキスポシティで4DXで見てきました。
最前列だったので首がしんどかったですが、
4DXとしての演出は映画に合っていました。行く価値はあります。
でも、画質でいえば次世代IMAXレーザーのほうが良いかもしれないので、
おすすめかどうかは不明です。


さて、以下、ネタバレを含みます。まだの人は逃げてください。


















好きなところはあるけど、
好きな映画かと言われると微妙。


長めの上映時間に、たっぷりの戦闘シーン。
休憩が欲しいほど。


でも、考証の怪しいところが散見されて、
それに目をつぶれと言わんばかりで、
スターウォーズを見たい人に、見たそうなシーンを見せている」感があって、ね。


・爆撃シーン:宇宙空間で宇宙服なしで平気なの?
・レイア生還:おまえもう人間ちゃうやろ
・最後のジャンプ:それできるならそういう兵器いっぱいできるよねぇ?
・対バタリングラム:おまえ整備士なのに操縦できるんか?


あと、たまたま宇野常寛氏のインタビューを読んでて、
ニュータイプの共感、感応の描写が、今のネットでつながる状況を先取りしているという
くだりと、フォース持ち同士が意識をつなげる状態がかぶってしゃーなかった。


http://news.denfaminicogamer.jp/interview/171215


ただ、それ以前の大きな問題として、
ファーストオーダーに対して今や風前の灯火の反乱軍なわけだけど、
ファーストオーダーは何したいのかわからん。


ファーストオーダーが宇宙を統一支配したら、その先、なにするの?


反乱軍を倒したら、宇宙統一なふうに見えるけど、
もしそうなら、戦力はあまり意味をなさないよね。
領土も資源も持っていない反乱軍を倒したところで、いったい何を得られるのか。
そこで戦闘行為がなくなるのなら、とりあえず平和にはなるんじゃないの?


大体は、統一された国家はそのあと内部分裂したりするんだけど、
カイロ・レン本人が強大な力をもってるならそれもなさそうだし。


また、兵器の実験とかいってるけど、
それは使う相手がいてこそだ。
その点で、ファーストオーダーが強すぎると兵器は売れなくなる。
世界を描く側は、うまく勢力を均衡させて、
お互いが相手を意識し続ける状態を作るものだ。
だからファーストオーダーのボスから、悪人のオーラを感じないのだ。
英伝フェザーンのハゲみたいなやつがおるやろ普通。
武器商人が両軍に兵器を売ってる描写がせっかくあったのに、惜しい。


結局、カイロ・レンには、
抱いて溺死するような理想すらそもそもないんだよね。


いいところは、
やっぱり兵器類、武器類のディティールかな。
とくに敵のボスの親衛隊の赤装束のもっている各種武器が
いろいろ面白そうなギミックで。
ジェダイの武器っぽさはあった。


あと、個々の戦闘シーンの迫力はさすがでして。
兵器の戦闘も、殺陣も。
それぞれを切り取って気晴らしで見るには良いかもしれません。