2007年音楽

もう年も明けてしまったのでいまさらですが、
大江戸宅急便に始まりIOSYSに終わる1年でした。


2006年にCHOCOA Projectで見つけたmiko(藤咲かりん)が、
IOSYSの作品から、ニコ動でブレイクしてそれはもうえらいことに。


そしてその周辺も騒がしく。
(東方アレンジ、ビートまりお他)


ごっすん
ウサテイ
お嫁にしなさいっ
愚民
Albatronicksのアルバム


IOSYS自身が、諸々の著作権関連騒ぎには巻き込まれなかったのはさすがの年季?


また、IOSYS自身が、よく考えられた動きをしていて、
ごっすんのヒットを、要素分解して見極めようとしている風に感じます。
ごっすんの要素:東方(元ネタ)+ARM(曲)+miko(ボーカル)+カギ(フラッシュ)
今年の春〜夏にかけては、この要素を抜き差しして作品を作っているわけですね。


特に注目は、最大要素と思われていたmikoとARMを外した「ウサテイ」が
かなりキてる出来だったこと。
東方+カギのコンビに他の曲を嵌めても、
曲がよければいい感じになる、ということに。
一方、フラッシュをカギ氏以外で作る動きも加速し、
(多分、製作ペースの問題で1回に大量のフラッシュは作れないからだろう)
必ずしも上記の黄金要素を揃えなくても作品が作り続けられるための
体制を作っていったことが窺える。
そのためのどらごんめいるとのコラボだったり、
Innocent Keysとの協業だったりするのではないかと邪推する。
(Innocent Keysの曲は、ちょっとパワーが足りない気がしますが)


そして東方から解き放たれたmiko+ARM+カギが放ったのが、
Albatrosicksだった、ということかな、と。
彼らのパワーをより世間に知らしめるためには、
どこかで東方から放たれる時が必要だったのだと思う。


初音ミク絡みは、別でも書くつもりだけど、
ニコ動で、講座系がいっぱい出てたときが一番面白かった感じ。
TBSに冷や水を浴びせられてからさめてしまって、
JASRAC騒動のころはもうどうでもいいや、って感じで。


マキナは今年はあまり耳にしなくなった印象。
世間でエレクトロが流行ってきた感があるので、
テクノ系の多くがそっちを向こうとしているんじゃないかな。


いわゆるテクノ系のほうですが、
Orbital解散後のメンバーの「Long Lange」のアルバムや、
Underworldによるサントラ、Chemical Bros.の新譜も出てるけど、全体に低調。
意外と、iTunesでのリリースが積極的なJunkie XLがいい感じ。


シスコの店頭とかみてると、
なぜか、ゴアトランス(サイケデリック)がじわじわと勢力を伸ばしている。
理由はわかりませんが。