軽の時代2

http://www.nikkei.co.jp/keiki/car/


パーマネントリンクじゃないっぽいのが心配なので引用。

>車種別では、乗用車が同9.5%減の24万7229台で、うち普通乗用車が同4.0%減の10万6774台、小型乗用車が13.2%減の14万455台となった。貨物車合計は同20.2%減の4万3170台だった。


すでに普通車の合計より軽の合計のほうが台数が多い状況です。


当然ながら軽自動車のほうが車種数は少ないので、
1車種あたりの販売台数は普通車よりずっと多いことになります。


1車種あたりの販売台数が多いということは、
開発、営業コストが効率的である、ということでもあり、
こういった初期費用、販売費用の低減は利益率の増加をもたらします。


つまり、
普通車を普通に売っててもなにもうまみはない、
ということになります。


このあたりは、
ビール、発泡酒第3のビールと同じ状況といえます。
価格や税率を上げていくと、消費者はモノの本当の価値を自らに問うていきます。
そして価格不相応な部分については切り捨て、
必要なことを満たしてくれる相応な製品を選んでいくことになります。


クルマの場合は、人を乗せて走ること。
ビールの場合は、のどの渇きを癒せて、酔っぱらえること。


パワー、広さ、快適装備などはあきらめます。
おいしさもあるていどあきらめます。


それぞれの規制の枠内で、企業はその限界を追い求めます。
パワー、広さ、快適装備、おいしさ。
でも、それはあくまで規制の範囲にとどまることが前提です。
消費者は、その規制の枠内にあるからこそ軽や第3のビールを選んでいるのですから。


こういった、規制のあるなかでの限界を極めるということは
日本の企業が得意とすることです。


小型車の燃費や快適性は、時代背景の変化から、
欧米人も認めるところとなりました。
同様に、時代背景が変われば、第3のビール
海外で一気に注目を浴びる日もくるかもしれません。