Chocoa Project "kind of springs"

http://ayase.parfe.jp/kindofsprings/

概要:
良くも悪くも同人らしい作品をリリースしているChocoa Projectの最新アルバム。
ゲストボーカル4名を迎えた7曲入りアルバム。
ボーカルはまだ垢抜けないが好感の持てる歌い様。
ayase氏が曲、詩ともに手がける。
小節の頭が助詞で始まるような、謎の譜割り(笑)は健在。
例によって歌詞は毒入り。


お買い得な価格設定も含め、知らない世界を見たい人にはお勧め。


なお、M3で発表だったこのアルバム、ayase氏が自宅に製品を忘れるというえらいことが起こったそうで、HPは半ば自粛状態になっていたりしてます。
ゲストボーカルはじめ、自分の作品に期待して協力してくれている人がいて、作品を待ってくれているひとがいる中でのこの「やらかしよう」は、残念な事だとは思います。
しかしまあ、変に誤魔化したり弁解したりはしていないのは誠実だとは思います。
やっぱり今後も作品をリリースしていってほしいと思いますんで、こんなことで潰れて欲しくないですね。せっかくの同人なんだし。


わたしはM3にいけるような場所に住んでいるわけではないので、例によって東京出張時にあきばおーの店舗販売で買うことが出来てひと安心ではあります。


1.intro
小ネタ。
「ご利用する」というのは日本語としておかしい、と突っ込んでおきます。


2.crazy dαnce
小室系、てゆーかTwo-Mix系。
Chocoa Projectの曲で良く使われる、
ベル+choir+ストリングスの音色ですが、
今回もメインリフで使われています。
これ、昔のDTMっぽい匂いをかもし出してますね。
歌詞の毒気はあからさまな表現がある分少なめ。


3.脳内設定 私まだ15歳
タイトルがアレ。曲調もアレ。
てゆーかエロゲのイメージボーカルアルバムな感じ。
歌詞の内容は微妙。
歌詞さえ挿しなおせば立派なエロゲのボーカル曲に。


4.ぴょんぴょんダッシュ!!
このタイトル、キャッチでマイナースケールかよ!
というミスマッチ爆裂な曲。
曲調は、いつものChocoa Project。
曲がChocoa Projectとしてまっとうなだけに、
タイトルの違和感があまりにもアレ。
絶対に商用音楽では手に入らないこの違和感をお楽しみください。
「ぴょ〜ん〜ぴょ〜ん〜だ〜っしゅよ〜」


5.みんな死んでしまえばいいのに
例の謎譜割りが一番炸裂している曲。
詞の内容と曲調を考えると、透明感のある曲に
したかったんだろうなと想像する一方、
(ドロドロしたものを神々しさで表現するやり方ってありますよね)
Chocoa Project全体の傾向として、飾らない少女の質感を生かすので
やっぱり狙い通りなのかもしれません。
そっち系のゴールはロリータ℃な気もしますが。
終盤のリズムの変化は個人的には好きです。


6.コボレビ
この曲のみayase氏の詞ではないですね。
そのせいか、詞に毒気がなく、
このアルバムのなかで、ある種一番安心して他人に紹介できます。
キュートなアレンジ、そしてボーカル。
ジャケットイメージにもこの曲が合います。
逆に言えば、だまくらかすための曲。


7.present and future
こちらもtwo-mixっぽさがありますが、やはりChocoa Projectらしい曲。
譜割りと、ベル+Choir+ストリングスのリフと、マイナースケールのメロが。
ただ、キャッチになる部分がないため、フックがかからないのが残念。