スバルの死

http://response.jp/feature/2006/0912/f0912_3.html


この社長はスバルを殺すだろう。


スバルは、クルマが性能重視でなくなってきた90年代から、
むしろ性能を重視することで生きながらえてきた会社だといえる。
つまり、ニッチへの特化で生きてきた会社だ。


しかし、この社長が言っていることは、マス向け商品を作れということだ。


トヨタの社長が同じことをいうなら問題はない。


しかし、トヨタグループとなったスバルの社長がこういうことを言うと、
ものすごくキナ臭い。


このスバル新社長がやろうとしていることは、
ずばり「スバルのダイハツ化」だ、と予想する。


ダイハツは現在、トヨタからbBなどトヨタ本社で開発できない、
微妙にニッチなクルマの開発を請け負っている。
トヨタが企画し、ダイハツが開発し、トヨタブランドで売るのだ。


ここにスバルが加わるとどうなるかというと、
トヨタが出した企画をスバルとダイハツでコンペさせ、
より低コストでクルマを開発できるように圧力をかけるのだ。
つまりスバルとダイハツでコスト競争させるということだ。


こうなるとスバルは利益を削られる。
コスト削減が至上命題になり、
贅沢なメカニズムや設計、構造は採用されなくなる。


トヨタは得をし、ダイハツとスバルが磨り減る。


スバルのエンジニアは多くがスバルを去ると予想する。
受け皿はどこになるのだろうか。
今だとマツダ?日産?