需要の遷移


よい例かどうかわからないですが、
自転車をはじめに欲したのは、
足の遅い人や、長い距離を走れない人だと思うんですね。
足の早い人は、いまのままで十分だし、それ以上は無理だと思うから。


電気炊飯器をはじめに欲したのは、
おかまでご飯を上手に炊けない人だと思うんですね。
料理のうまいひとは、「そんな高いものわざわざ買わなくても」と思うから。


ブログも、利用が進んだのは、
タグすらも使えない、htmlもわからないひとからですよね。
htmlがゴリゴリ書ける人はわざわざweb上での編集なんかしない。
「キーボードショートカットもカスタマイズできないなんて書きにくくてしゃーない」


市場に変革をもたらすのは、
ある時点において劣位に立っているひとたちの動きなんではないですかね。
その点において、
「そんなの多くの人が使いたいとは思わないでしょう」というのは
あまり意味がない。
出来ない人が、簡単に出来る人の8割くらいまで来てしまうのが
見つけなければならないポイントなんじゃないすかね。