久々にF1が面白い

torneでほかに録るものがなかったんで、録画したものを見てるんですが、
とくに今年は面白いです。


うちはテクノロジー競争が好きなんで、そういうのが活発な年は楽しいのですが、
とりあえず今年はこんなのが話題です。


・Fダクト(マクラーレン
・エギゾーストを下方に吹き付けてリアディフューザの空気の流れを制御(レッドブル
・フレキシブルフロントウイング(レッドブル
・フレキシブルボディ(?)(レッドブル


シーズン序盤は、Fダクトと、2009年のトピックである2重ディフューザが
空力の話題の中心でしたが、
シーズン途中からも、強いといわれているレッドブルから
ネタが追加で投入されてて面白い状況です。


ググれば概要はわかるとおもいますが、きっちりまとめているサイトが乏しいようなので
簡単に書いておきます。


Fダクトとは、リアウイングにどこかから引っ張ってきたラムエアを流して、
ダウンフォースをストールさせ、直線の速度を上げるものです。
最近のF1はドライバーの後頭部にあるダクトの後方が垂直尾翼みたいに伸びているものが多く、
(シャークフィン)
それがリアウイングに合体しているので、リアウイングに空気を送り込むのは
はじめからそのつもりで設計するのであれば簡単です。
規定では、空力パーツは可動してはいけないことになっているのですが、
ラムエアの制御はドライバが配管を手や足で塞いだり開けたりするらしいので
セーフなんだそうです。
(ドライバは空力パーツじゃないから可動してもおk)
シャークフィンに空気を通せる余裕があるクルマは、すぐにマネが出来ますが、
ザウバーなど)
そうでないクルマは採用に時間がかかったり、採用できなかったりします。


エギゾーストの排気をディフューザに吹き付けるやつですが、
吹きつけディフューザと呼ばれたりします。
これも発想は似たようなもので、排気ガスで空気の流れを調整するもののようです。
ただ、ドライバがコントロールできるものではないために、
効果があるかどうかは不明らしいです。


フレキシブルフロントウイングですが、
そもそもダウンフォースの規制のために、フロントウイングには最低地上高が
規約で定まっているんですが、
レッドブルフロントウイングは、走行中は、どうもフロントウイング
「たわんで下がっている」らしいのです。
フロントウイングの規約では、荷重をかけた状態の試験も行われますが、
それをパスしつつ、しなるらしいです。
こちらは、その機能の有無からして、まだはっきりしていません。


フレキシブルボディについても、まだ憶測のようです。
上に書いたように、下がって見えるレッドブルのウイングが、測定をパスしていることから、
単にウイングだけでなく、ボディそのものがたわんでいるのでは?と
疑惑があがっています。


ただ、
このフレキシブルボディは、別の空力問題の解決から、必然的に生まれた可能性もあり。
というのも、空力が重視されるいっぽう、どうやらサスペンションジオメトリは
だんだん軽視されていっているらしいのです。


サスが効かないならば、ボディが衝撃を吸収せざるを得ず、
幸いというべきか、ボディはいまやすべてカーボンモノコックであり、
しかもボディがフロントウイングダウンフォースでしなってくれれば、
フロントウイングがより下に下がってさらに空力上有利になるかもしれず...


なお、チャンピオンシップについてざっくりと触れますと、
レッドブルマクラーレンフェラーリの3つ巴の争いの状況です。
また、ポイントが10位までもらえるようになったことから、
中堅チームの争いが面白くなっています。
ルノー、ウィリアムズなど名門だがトップグループには及ばないチームと、
フォースインディア、ザウバーなど小規模チームの争いが、
トップの争いと同様に面白くなっています。
ここの争いに、復帰したシューマッハや、日本人であるところの小林カムイが
含まれていたりするわけでして。